あんなにがんばれたのに、なぜ今は動けないんだろう?
・人一倍努力してきた
・結果もそれなりに出してきた
・周囲からも「すごいね」と言われることがあった
──それなのに、今は…
「やる気が出ない」
「何をやっても虚しい」
「次に何をすればいいのか、わからない」
そんなふうに感じて、ベッドから起き上がるのもつらくなる朝が、増えていませんか?
今回の主人公:30代後半・女性経営者、Yさんのケース
Yさんは、起業して3年目の女性。
SNSでも活発に発信し、売上は年商1,000万を超えるほどに成長していました。
けれど、ある日を境に、彼女は動けなくなったのです。
「PCを開けないんです」
「お客様の声も、DMの通知も、見るだけで苦しくなる」
「“また頑張らなきゃ”と思うと、心が重くて涙が出るんです」
“頑張ってきた人”ほど、この状態に自分で気づきにくい。
なぜなら、「まだいける」「ここで止まったらダメだ」と思い込んでしまうからです。
燃え尽きる人には、ある共通点がある
それは──
**「成果は出しても、自分の内面が置き去りになっている」**ということ。
Yさんは、これまで“勝ち続けること”に集中してきました。
・SNSの反応
・売上数字
・お客様の満足度
・まわりとの比較
──でも、**「自分が本当に満たされているか」**は、見つめてこなかったのです。
無理が続くと、心は“感情”という形で警報を鳴らす
最初は「ちょっと疲れたかも」から始まります。
-
眠れなくなる
-
食欲が落ちる(または暴食になる)
-
イライラしやすくなる
-
小さなことに過剰に反応する
そして、最終的に「無気力」がやってきます。
これは、“あなたの意志の弱さ”でも“甘え”でもありません。
心が“これ以上無理をさせたら壊れる”と、あなたを止めてくれているんです。
Yさんの心を回復させたのは、「目標」ではなく「静かな自分時間」だった
私が最初に提案したのは、「何かを始めること」ではなく、“何もしない時間”を確保することでした。
-
スマホを30分手放す
-
近所の公園をゆっくり歩く
-
「何もしない時間」に罪悪感を持たない
-
「気持ちを感じること」を目的に過ごす
最初は戸惑っていた彼女も、2週間ほど経つ頃にはこう言いました。
「やっと、“本来の自分”が戻ってきた感じがします」
「“やらなきゃ”じゃなくて、“やりたい”が少しずつ戻ってきてるんです」
燃え尽きから立ち直るための3ステップ
1. まず止まる:
意識的に立ち止まり、無理に“再起”しようとしない。休息は「負け」ではなく「再生の準備」です。
2. 「何のために」を見直す:
なぜ、あなたはそこまで頑張ったのか? 何が怖くて止まれなかったのか? 本当は何を望んでいたのか?
3. “やる”より“感じる”を優先する:
「今日はどう感じてる?」を問いかける習慣を持つこと。心を取り戻す第一歩は、“感じる力”を取り戻すことから。
「まだやれる」は、危険な言葉かもしれない
世の中は「努力すれば報われる」と教えてきたかもしれません。
でも、“報われる”より前に、“壊れてしまう”人が増えているのも現実です。
「がんばること」が目的になってしまうと、人生は消耗戦になります。
本来、努力とは「やりたいことを実現するための手段」であり、
あなたの幸せのためにあるべきものです。
今こそ、自分を“最優先”にするタイミングかもしれません
「今まで、十分にがんばってきた」
「でも、これからは、無理なく、豊かに生きたい」
もしそう思えたなら──
それは、本当の意味で人生を再設計するチャンスです。
▼「燃え尽きた心を回復する」リトリート型セッションのご案内
「立ち上がる前に、“自分を癒す力”を取り戻そう」
成果ではなく、あなた自身を大切にする時間を設計します。
最後に
あなたが今、動けなくなっているのは、
心が“回復”を必要としているから。
それは、「終わり」ではなく「始まり」のサインかもしれません。
がんばる人生の先に、“がんばらなくても満ちている人生”を。
あなたにも、それを選ぶ資格があります。
そして、その選択は──今この瞬間から始められます。