「この成功、全部まぐれだ」──インポスター症候群という名のブレーキ


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■ 成功しているのに、なぜか満たされない人へ

ある女性経営者の話をしよう。
都内で年商1億を超えるビジネスを展開し、メディアにも取り上げられた実績がある。スタッフも増え、商品も売れ、数字だけを見れば、誰もが「すごいですね」と称賛するような存在だ。

しかし、彼女がこっそり口にした言葉は、まるで違っていた。

「……全部、運が良かっただけなんです。正直、私がやったって感覚がないんです」

これが「インポスター症候群」──成功者の裏側で静かに進行する、自分を偽物だと感じてしまう心のクセだ。


■ 遠くに見える「成功者」の共通点

ある有名作家は、累計100万部を超えるベストセラーを書いたあと、鬱になった。
「もうこれ以上のものは書けない」「自分の実力じゃない、編集者のおかげだ」と、自宅に引きこもった。

また、海外のTEDスピーカーであり心理学博士でもある人が、初の講演直後にこう漏らした。

「あれで拍手をもらえるなんて…みんな、本当は見抜いてるはずなんです。私は人を騙しているような気持ちになるんです」

──つまり、「成功=自信」ではない。

表面の実績と、内面の“自己感覚”は、まったく別の次元にあるのだ。


■ あなたも気づかないうちに「なっている」かもしれない

  • 賞賛されると「いえいえ、たまたまです」と反射的に否定してしまう

  • 成果が出ても「でもあの人の方が…」と他人と比較してしまう

  • 何かを発信しようとしても「誰かに突っ込まれたら怖い」と感じる

  • チームや部下が増えるたびに「自分にふさわしくない」と感じる

これらはすべて、インポスター症候群の症状の一部だ。
そしてやっかいなことに、この思考グセは放っておくと、
【さらなる挑戦を拒否するブレーキ】となってあなたを止め始める。


■ なぜ、自己否定のループから抜け出せないのか?

原因は「成果=自分」というアイデンティティの統合ができていないからだ。
過去の自分は“努力してきた普通の人”。
だから、急に結果が出ても“そのままの自分”では受け取れない。

むしろ「自分がこうなるはずがない」と思っていたのに、現実は変わってしまった。
心と結果の間に、ギャップが生まれるのだ。

このギャップがある限り、人は本当の意味で成果を“自分のもの”として受け取れない。


■ どうやってこのギャップを埋めるのか?

答えは、**「統合」**にある。
自分の成果・行動・感情・価値観、そしてこれまでの人生を、一本の線にして結び直す。

過去の自分を否定せず、今の自分を過大評価せず、
「これが今の自分なんだ」と静かに受け入れる。

それが、自己受容だ。
このプロセスには、時間も、問いも、時には誰かの視点も必要だ。


■ 統合が起きたとき、人は“静かに自信が芽生える”

冒頭の経営者は、3ヶ月のセッションを経て、こう言った。

「私、やってきたんですね。本当に、やってきたんだなって。初めてそう思えました」

肩に背負っていた「まぐれ」の荷物を降ろした瞬間、彼女の発信力は増し、
今まで控えていた新規事業にも、自信を持ってGOを出せた。


■ もしかして、あなたも…

「何か成し遂げたはずなのに、なぜか誇れない」
「褒められると、かえって苦しい」
「もっと頑張らないと“バレてしまう”気がする」

もしそう感じていたら、それはあなたが“ダメな人”だからではなく、
【本当の意味で自分を受け入れていない】だけかもしれません。


■ 最後に

成果を上げたのに、なぜか不安。
認められているのに、信じられない。

その違和感の正体を、言語化し、受け入れ、統合していくプロセス。
それが、インポスター症候群から抜け出す第一歩です。


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まずは、あなたが無意識に抱えている「偽物感」を言語化してみませんか?

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この記事を書いた人

メンタル系の問題解決のプロです。現実が立ち行かないのもほとんどメンタル的な問題です。エモーションフリーという人の悩みを解放するツールを開発し、20年以上、4万件以上、人のメンタルを見つめてきました。

何をどうすれば人の気持ちが変わるかはわかります。

コーチングトレーナーの経験、起業コンサルの経験を加味して、人の問題を解決していきます。

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