― 習慣が続かないのは、あなたの“意志”が弱いからじゃない。
「また、続かなかった」その罪悪感が、あなたのやる気を奪っていく
「今年こそ早起きを習慣にしよう」
「毎日10分だけ運動しよう」
「ブログを週3で更新しよう」
──そう決めたのは、たしかにあなた自身だった。
でも、3日、1週間、長くて10日… いつの間にか続かなくなってしまった。
「自分はやっぱり意志が弱い」
「いつも口だけで終わる」
「結局、何も変わらない」
そんなふうに、自分を責めていませんか?
なぜ、あなたは“やる気”があるのに続かないのか?
今回のクライアントは、副業を始めたいと考えていたTさん(40代・女性・会社員)。
本業を終えたあと、夜にブログを書き続けたい。
でも、気分が乗らない日には手をつけられず、
「習慣化できない自分」にイライラしていたそうです。
でも彼女の中には、こんな“落とし穴”がありました。
「やる気さえあれば、私は変われる」と思い込んでいたんです。
やる気に頼る習慣は、99%失敗する
習慣が続かない最大の理由──
それは、「モチベーションを前提にしていること」です。
やる気は感情です。
感情は波があります。
波があるものを“前提”にすると、安定して積み上げることはできません。
習慣とは、「やる気がある日だけやること」ではなく、
**「やる気がない日にも、やれる仕組みを持っていること」**なんです。
Tさんが変わったのは、“やる気”ではなく“仕組み”を変えたから
彼女の変化は、小さなきっかけから始まりました。
まずは、ブログを書く場所を変えました。
夜のリビングでは気が散るので、静かなカフェへ。
そのカフェに行くこと自体が“トリガー”になり、書く気持ちが湧くようになったのです。
次に、毎日やることのハードルを「5分だけ書く」に下げました。
それまでは「1記事完成させる」だったのが、
「5分だけメモを書く」「1つだけ見出しを考える」に。
そして、週1で成果を報告する仲間を作ったことで、
「今日は書かなくてもいいや」が「書かないとモヤモヤする」に変わっていったのです。
習慣をつくるには、“意志”より“環境”が9割
あなたは、意志の力で何かを続けようとしていませんか?
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意志力は筋肉と同じで、消耗します
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気分や天気や予定に左右されます
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ストレスがあると、簡単に崩れます
だからこそ、習慣化には「環境の設計」が必要なのです。
習慣とは、「行動しやすい仕組み」であって、
決して「気合いで乗り切るもの」ではありません。
“やる気”がない日にも行動できる3つの仕組み
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行動の“ハードル”を限界まで下げる
→「10分運動」→「ストレッチだけ」に。「ブログ更新」→「タイトルを1個考える」でもOK。 -
“やらないと気持ち悪い”状態をつくる
→仲間に宣言しておく、見える場所に「やった印」を記録する、報酬を設定するなど。 -
行動を“日常の流れ”に組み込む
→「歯磨きのあとにストレッチ」「通勤の電車でブログの構想メモ」など、既存の習慣に接続する。
自分を責めるのは、今日で終わりにしよう
あなたが続かないのは、あなたがダメだからじゃない。
“続けられる仕組み”を持っていなかっただけです。
そしてそれは、誰にでも、今からつくることができます。
Tさんは、こう言いました。
「あのとき、私は“できる自分になる”方法じゃなくて、
“できるようになっちゃう仕組み”を手に入れたんですね。」
今では、彼女は1ヶ月に8本の記事を投稿できるようになりました。
以前より負荷は少ないのに、“継続”という最強の資産を得たのです。
▼習慣化を成功させる「行動設計セッション」
「続かないのは、あなたのせいじゃない」
モチベーションに頼らず、自然と続けられる環境と行動設計を、一緒に組み立てていきましょう。
最後に
三日坊主のあなたに、必要なのは「意志の強化」ではなく「仕組みの再設計」。
あなたが続けられないのは、努力が足りないからじゃない。
ただ、“やりやすくなる環境”を持っていなかっただけ。
小さな習慣が、人生の大きな流れを変えていきます。